notify_slack v0.4.0をリリースしました
元々ISUCONで使うことを念頭に置いて作られたnotify_slackですが、最近はSlackに投稿できる便利CLIとして利用しようとする人もちらほら聞くようになりました。
notify_slackについてはリポジトリのREADMEを見てください。
notify_slackの設計思想は「とにかくシンプルに」「使うときに細かいことは意識させずに」「Slackに投稿するCLIを提供する」ことでした。便利CLIとして利用しようとしてもらえるのは、それだけシンプルなインターフェイスで実現できていることを証明するものです。非常にうれしいことです。
今回の変更は便利CLIとしての利用を促進させるために以下の変更を行いました。
- デフォルトの設定ファイルに
~/.notify_slack.toml
を追加 -snippet
オプションの追加- 環境変数経由でオプションを渡せるように
理由を簡単に書いておきます。
デフォルトの設定ファイル追加
デフォルトの設定ファイルが今まで ~/etc/notify_slack.toml
と /etc/notify_slack.toml
でした。設定ファイルをホームディレクトリ直下に置いていいのか以前に迷いがあったのでこういう仕様になっていました。しかし隠しファイルをホームディレクトリ直下に置きたいという気持ちになったので追加しました。今までのデフォルトを削除することも考えましたが、互換性を考えて維持しています。
-snippetオプションの追加
当初は流れるログをpipeでnotify_slackに渡して、そのログをwebhook経由で投稿する機能しかありませんでした。現在ではファイル名を直接渡すことでsnippetとしてファイルをアップロードする機能があります。そのsnippet投稿機能をpipeで渡したいという需要がありました。今までも /dev/stdin
を直接渡すことで実現できましたが、専用のオプションを追加しました。すでに -filename
や -filetype
オプションがあるので、これと組み合わせればsnippet投稿機能をpipe経由で便利に扱うことができます。
環境変数経由でオプションを渡せるように
今まで使用するには必ず設定ファイルを置く必要がありました。しかし通常コンテナー上でトークンを渡す場合は環境変数経由で渡す構成が一般的です。理由としてはファイルを置くにはコンテナーを作る必要が出たりするので手間が発生するからです。今回一部の設定について環境変数経由で渡せるようにしました。渡せる環境変数はREADMEを参照してください。
これでコンテナー上でも便利に使えるのではないかと思います。
最後に
notify_slackはSlackに投稿するCLIとして今後もメンテナンスをし続けるつもりです。利用事例や要望等があればぜひ教えてください。今後の参考にします。
Release v0.4.0 · catatsuy/notify_slack