日報を辞めてJIRAにやったことを書くと便利
少し前に考えて実践していますが、今の所ちゃんとワークしているので書きます。何かあったら追記していきます。
日報について
日報のメリット
- 期毎の振り返りは究極的には日報のまとめになるので日報があるとまとめやすい
- 始めやすい
- 入社したばかりの人やインターンが仕事を始められているかなどの情報を、メンターなどが捕捉しやすい
入社したばかりの人やインターンについては日報のメリットは大きいので、ここで日報をなくすことはないのではないかと思います。入社した最初の数週間は日報を共有してください、みたいな仕組みにするとよいのかなと最近は考えています。今回はそれ以外のメリットについて書いていきます。
日報の問題点
- 個人が何をやったのかは分かるが、チーム全体でやっていることが全員分を読まないと見えない
- 入社したばかりの人が周りの人が何をやっているのかを日報からキャッチアップするのが難しい
- 情報の密度や粒度が日や人によってバラバラになるので、全部読むのは無駄が多い
日報の問題もメリットもJIRAでいい感じにする
- 各issueにやったことをコメントしていくと他の人にも分かりやすい
- issueを作るのはちょっと手間があるが、コメントを書くだけなら始めやすいし、入社したばかりの人にもissueのリンクを渡すだけでよい
- 直近のissueや未アサインのissueを見ると新しい人や他のチームの人も直近の仕事内容をキャッチアップしやすい
- 自分が関わった仕事は必ず自分をアサインするようにしてやったことを記述しておくと、普段の仕事で見るべきリストが明確になるし、期毎の振り返りのときにJQLで期間内にやったissueを見つけることができる
- JIRAのワークフローをうまく使うとissueの状態管理もできるし、次にやるべきことも明確になる
- JIRAにはlabelやlinking issuesなどの機能でissue同士の関連付けが行える上に、これらの機能はプロジェクトを横断して使えるので、チームやプロダクト毎にプロジェクトがある場合でもいい感じにお互いのissueを確認できる
JIRAの使い方
新しいUIにする
- MacならControlキーの方にショートカットキーが紐付けられてないのでEmacsキーバインドが使える
- MediumみたいにMarkdownの記法で書くとその場でいい感じに変換されていくので、Mediumになれている人には意外と使いやすい
ただし2019/1/13現在、一部の機能は古いUIのままだったりするので、この辺は機能改善を期待したいところです。
JQLを活用する
JIRAでは検索機能が非常に充実しています。JQLというSQLの劣化版のような独自のクエリ言語まで使えるので、活用すると非常に柔軟な条件で検索できます。
JQLはfilterという機能で保存したり、他の人と共有することも可能です。ちなみに削除したいときは『View All filters』から選択して削除する必要があるので気をつけてください。
各filterに★を付けられるので、よく見るものはfilterにして★を付けるとすぐにアクセスできるようになります。
例えば期間中に作られていて、かつ特定の期間内に編集されていて、かつ自分がassignされたissueが見たい場合は以下のようになります。
assignee = currentUser() and updatedDate > 2018-07-01 and createdDate < 2018-10-01
フォーム上で補完をしてくれるので、丸暗記をしなくても大体使えます。最初は面食らうと思いますが、慣れると意外と使いやすいです。
Tips
JIRAのissueは複数人がアサインできません。しかし自分をアサインしなければ先ほどのJQLで見つけることができません。こういう場合はサブタスクを作って、そのサブタスクに自分をアサインします。サブタスクにコメントとして自身の作業の進捗などを記述していくのがよいでしょう。
これバグでは??ってなった場合はこのURLから連絡すると直接サポートの人とコンタクトが取れます。
『Issue Template for Jira』を使うとissue登録時に書いて欲しい情報などを書いたり設定したりできます。ただUIが古いものになってしまうので、ここは改善して欲しいなという気持ちです。
JIRAについて所感
JIRAは使い方が極端にわかりにくい上に、ドキュメントも不親切だったり、ドキュメントが古くて間違えていたりします。しかし機能はとても豊富ですし、タスク管理ツールとして必要な機能で無い機能を見つけることの方が難しいと思えるほどです。なのでJIRAは私にとって使い続けていきたいと思えるツールの1つです。
JIRAは大量のissueが登録されていてもJQLで目当てのissueを見つけることができます。ワークフローで柔軟に状態管理できます。うまく活用すれば非常に強い味方になってくれます。
JIRAを使ったことがない人にJIRAを説明するときは半分ふざけて『タスク管理ツール界のExcel』って呼んでいるのですが、うまい呼び方があれば教えてもらえるとうれしいです。