2012/11/06に初めて記事を上げてから、今までずっとはてなブログを使ってきました。実に4年半。確認したら137記事も上げていたそうです。
はてなブログの管理画面も機能が多く、自分の使い方にフィットしていたので好きなサービスの1つでした。
管理ドメインがblog.hatena.ne.jpでユーザーのブログのドメインは任意のドメインを使用できるというアーキテクチャは独特で非常に面白い構成だと思っています。はてなブログで使用されている技術の1つであるiframeのpostMessageは私も非常に好きな技術で、実際に私が関わったいくつかのシステムで使用しています。
ほとんどのブログサービスは管理ドメインとユーザーのブログのドメインが同じなので、ユーザーに任意のスクリプトを入力させるとXSSし放題の便利サービスが生まれてしまいます。d.hatena.ne.jpというドメインだったはてなダイアリーではユーザーにスクリプトを実行させるために非常に複雑なルールを作っていました。
複雑なルールを作る必要が無いように、はてなブログではドメインを分けることでCookieを抜かれないようになっています(厳密に言うとCookieを抜かれてもセキュリティに関わる情報は何も取れない)。これが非常に秀逸で、今でもはてなブログの圧倒的に優位なところだと思います。
ならなぜmediumに移るのかという話になりそうですが、この前書いたエントリーが大きな理由です。
はてなブログはあまりにもユーザーに自由度を与えすぎたために昨今のHTTPS化の流れに完全に乗り遅れています。これ以上HTTPS化が困難なサービスを私は知りません。やるとすると選択制にするか、有料会員が独自ドメインを使用した場合にHTTPSを選択できるようにするとか、そういう手しかないと思います。というか独自ドメインを選択できるCMSを提供してくれる他のサービスではHTTPSにできるものも普通にあるので、独自ドメインならHTTPSにできるオプションを提供して欲しいところです。とりあえず今使用しているはてなブログがHTTPSになるのはやるとしても当分先、そもそもやらない可能性もあるという状況です。
HTTPSを広げるために日々考えているのに、自分がブログにコンテンツを書く毎にHTTPSでないコンテンツを増やしてトラフィックを増やしてしまっているという状況が許せません。少しだけでも自分が出来るところから初めて行きたい。ということでHTTPSなmediumを使うことにしました。
mediumはURL/twitter/gist/amazonなどの埋め込みに対応しているので私がはてなブログで使用している機能は全て使用できるようでした。書き心地もプレビュー画面が必要ないので非常に書きやすく、CMSの理想型に近い印象を受けます。
またQiitaに関してもHTTPSではない(はてなブログと違って、QiitaはHTTPS化は何が難しいのか分からない)上に、プログラミング(の定義がよく分からない。ミドルウェアの設定などもダメなのでは?)に関係ない記事を書くと削除する姿勢を示しており、いくつかの記事が削除されています。私の記事はプログラミングに直接関係しない記事も多いため、今後Qiitaに書くのは極力控えようと思っています。
Qiitaはコードのシンタックスハイライトの機能が便利なのですが、ある程度はgistの埋め込みで代替できるので、しばらくはそれでやってみようと思います。もしかしたら他のサービスに移るかもしれないし、はてなブログやQiitaに戻るかもしれません。ただ思ったよりもmediumが使いやすいのでしばらくはmediumで書いてみようと思います。